お食い初めには素敵な食器を準備しよう
「赤ちゃんが一生食べ物に困らないように」そう願いを込めて行う儀式がお食い初めです。食材を盛り付ける食器は必須のアイテム!セットで売られているもの、ひとつひとつ単品で買えるものがありますが、買い足す手間を省くためにも一式揃っているものを用意してあげると良いでしょう。
お食い初め用の食器の選び方
お食い初め用の食器の素材はさまざま。漆器や陶器、木製などが一般的です。漆器を選ぶ場合は赤ちゃんの性別で色が異なり、男の子は外側も内側も朱色、女の子は内側が朱色で外側が黒色とされています。現代はあまり重視しない家庭も増えていますが、伝統を重んじる場合は色に注意して手配しましょう。
男の子向け(朱色の漆器)|上質素材のお食い初め食器5選
男の子に贈る漆器のお食い初め用食器をご紹介します。外側、内側とも朱色のものを。日本で昔から作られる伝統的なものから、現代風にアレンジしたものまで厳選しました。健やかな成長を願ってプレゼントしましょう。
調理済み食材と一緒に贈るお食い初めの食器
お食い初めに用意する献立は決まっており、すべて準備するのは少し大変かもしれません。茶碗などと一緒に食材もプレゼントしたら、ご両親もきっと大助かり!ぜひセットにして贈ってあげましょう。
食器とお食い初め膳をセットにして贈るギフトセットです。一汁三菜の食材は調理済みで、鯛も塩焼きにした状態で届けてくれます。食の神様とも呼ばれる伊勢神宮に奉納した縁起の良いもの!奉納のマーク入りのお名前シールが付属しています。
お祝い膳.com
伊勢神宮外宮奉納お食い初め膳
自然な風合いの山中塗の食器
お食い初めに贈りたい山中塗の漆器は、加賀市の山中温泉地区で作られています。「木地の山中」と呼ばれており、木目模様を生かした自然な風合いが特徴。使っているうちに、独特の艶が深みを増していきますよ。
山中漆器で作るお食い初めの食器セットです。お椀や蓋は金色で縁取りされており、シンプルな朱色の中のアクセントとなっています。器と同じ色の祝い箸が付き、取り分け用として普段使いすることもできるでしょう。
祭りのええもん
山中漆器お食い初め食器セット
お気に入りキャラクターの食器を贈ろう
ミッキーやキティちゃんの漆器があります。器にお気に入りのキャラクターが描かれていると、成長したときも楽しく使えますね。ママも好きなモチーフなら一層喜んでもらえるのではないでしょうか。
ディズニーファンにはたまらない!お椀の蓋にミッキーのシルエットを描いたお食い初め用の食器セットです。筆描きのようなかすれがあり、かわいらしい中にも和の趣深さを感じる仕上がり。お膳にはミッキーの全身が描かれています。
Kano/カノー
ディズニーキャラクターお食い初めセット
お食い初めも離乳食も紀州塗の器で
室町時代より庶民に愛された紀州漆器。シンプルで丈夫、普段使いしやすく、実用性のある器です。漆の光沢は奥行きがあり、手触りは柔らか。赤ちゃんのお食い初め用に、ぬくもりある紀州漆器をプレゼントしましょう。
口当たりの優しい紀州漆器のお食い初めセットです。飯椀と汁椀は拭き漆仕上げ。木地に漆が染み込んでおり、しっかりとした木目が感じられます。お盆は透明度の高い漆を使った春慶塗りで作られ、艶やかな光沢が美しく表現されています。
漆屋くろえ
漆ベビー椀
カラフルが楽しい食器をプレゼント
お食い初めの食器は、男の子は朱色、女の子は黒色というしきたりがありますが、カラフルなものだと赤ちゃんもワクワクすることでしょう。主食のお椀は伝統的な色をプレゼント。その他の器を朱や黒以外にするのも、個性的なお祝いになりますよ。
お椀にベビー用小鉢5つ、スプーンとお盆が付いたギフトセットです。グリーンやオレンジなど色とりどりの小鉢も、すべて漆で色付けをしています。ちょこっとずつおかずをのせる離乳食用に。お菓子入れや、大人のおつまみをのせる器としても使えます。
下村漆器店
彩ベビー食器ギフト
女の子向け(外側が黒色の漆器)|美しく輝くお食い初め食器5選
女の子のお食い初め漆器は黒!上品に輝く食器セットをご紹介します。赤ちゃんも楽しい気分になれるイラスト入りのもの、縁起を担いだモチーフのアイテムなどを集めました。かわいい笑顔を思い浮かべて選んであげてくださいね。
歴史ある会津塗の食器は使いやすさも抜群
福島県会津地方に伝わる会津漆器。400年以上の歴史がある伝統工芸品です。使う人のニーズを研究して作られてきたもので、軽くて扱いやすく、手に馴染みます。落ち着きのある光沢は祝の席にもふさわしいでしょう。
会津塗の伝統的な漆器。装飾は施さず、黒と朱の穏やかな色あいが厳かな雰囲気を醸し出します。歯固めや梅干をのせる高坏も付き、正式なお食い初めの儀式を行える女の子用のセットです。
黒内朱高足喰初膳
丈夫な越前漆器をお食い初めに贈ろう
福井県鯖江市の越前漆器は、非常に堅牢なことで知られています。分業スタイルが確立しており、素地、塗り、装飾とそれぞれの過程を専門家が担当。品質と丈夫さに繋がっています。越前塗の輝きは赤ちゃんのハレの日に華やかさを添えてくれますよ。
上質な素材から作られた漆器のお食い初めセットです。朱色が潔い黒を際立たせる仕上がり。頑丈さが魅力の越前塗で、職人による丁寧な手作り品となっています。黒艶の美しい箸置きも付いています。
漆器久太郎
越前塗6点揃え食い初め膳
家紋入りで贈りたいお食い初めセット
地域にも寄りますが、お食い初めの食器には、父方の家紋を入れるというのが一般的でした。慣例通りに行う場合は、家紋付きの器のセットをプレゼントしてあげてください。紋章をしっかり確認しておきましょう。
お膳と3種の椀のお食い初めセットです。どっしりと構えた脚は重厚感があり、威厳ある雰囲気が漂います。すべてのアイテムが家紋入り!黒地に金色が映える、豪華な仕上がりの金蒔絵となっています。
漆器の井助
喰初膳黒内朱家紋入り
縁起物をモチーフにした食器をプレゼント
赤ちゃんの健康を祈願する100日のお祝い。お食い初めには、縁起の良いイメージの食器をプレゼントしましょう。たとえば鶴亀や鯛、松竹梅などは慶事を象徴するものとされ、昔からお祝い事に用いられているモチーフです。
松竹梅が描かれた漆器のセットです。松は長寿、まっすぐに成長する竹は強い信念、凜とした梅は高潔とそれぞれ意味を持っています。熟練の蒔絵師によって絵付けされた本格的な金蒔絵です。
黒喰初セット松竹梅
赤ちゃんも嬉しい!うさぎの食器
動物のイラストに興味を示す赤ちゃんも多いですね。クマやウサギ、鳥など、動物が描かれた漆器のセットが展開されています。100日のお祝いにプレゼントして、お食い初めの儀式を和やかに進めてもらいましょう。
うさぎの飛び跳ねる姿が愛らしいデザイン。会津塗で作られた食器セットです。よく見るとうさぎのポーズがひとつひとつ異なり、イラストを楽しみながら食事をすることができるでしょう。
黒内朱喰初セットうさぎ
離乳食にも使える!漆器以外のお食い初め食器3選
漆器以外の素材を使ったお食い初め食器をご紹介します。木製や陶器製などそれぞれにメリットがあるので、両親の考えも聞きながら選んでいきましょう。離乳食から幼児期にも長く使えるアイテムがおすすめです。
ぬくもりたっぷり!天然木の食器をプレゼント
木製のアイテムは温かな印象を与えてくれますね。手触りからもぬくもりを感じます。口にいれる食器は天然木で無塗装のものが良いでしょう。割れにくく長持ちするので、お食い初めの後も使ってもらえますよ。
天然木で作られたベビー用食器です。大きさの異なるボウルやプレートにカトラリーなど、9点ものアイテムがセットになっています。使用したブナ材は堅くて曲げに強く、ちょうど良い重さ。ナチュラルな風合いが北欧風のインテリアにも馴染みます。
GRANDek/グランデック
サンシャイン
食卓に映える陶磁器製の食器をプレゼント
カタチや色柄が豊富なのが、陶器や磁器製の食器です。もともと大人が使っているデザインと統一して揃えることもできます。適度な重さがあるので、倒したりこぼしたりしにくいという良さがありますね。
アースカラーがおしゃれな半磁器製のお食い初め食器です。波佐見焼の技術を生かした日本製!器の内側にかえしがついており、スプーンですくいやすいつくりとなっています。伝統を継承しながらも、現代のライフスタイルを考えたアイテムです。
amabro/アマブロ
OKUIZOMEセット
かわいくて使いやすいプラスチック製食器をプレゼント
離乳食用として支持されているのはプラスチック製の食器。割れにくく軽量なので、子供が扱いやすいのが人気の理由です。かわいらしいデザインの商品がたくさんあるので、イメージに合うものを選んであげてください。
再生可能なバイオマスプラスチック、ポリ乳酸を採用したベビー食器です。地球にも赤ちゃんにも優しい素材。電子レンジや食洗器での使用も可能です!底面に吸盤を取り付ければ、お皿がテーブルに固定され、ひっくり返る心配もありません。
miniware/ミニウェア
ベビー食器セット
お食い初め|食器の使い方と進め方
お食い初めで出す料理にはひとつひとつ意味があり、お膳の並べ方にも決まりがあります。ここからはどの器に何を盛り付けるか、またどんな意味が込められているかについて解説していきます。お食い初めで使用したお膳は、節句や誕生日などにも使用します。大切に使い続けたいですね。
お食い初め|食器の配置と料理について
お食い初めは日本料理の原型となる本膳料理と同じく、一汁三菜が基本です。器ひとつひとつにも名称がありますので、以下で詳しく見ていきましょう。
[飯椀]
主食となるご飯、赤飯を盛り付けるもので、左手前に置きます。赤飯には魔除けや厄払いの意味があることから、赤ちゃんの成長を守るという願いを込め、お食い初めで用いられています。
[汁椀]
汁椀は、お吸い物などの汁物を盛り付けて右手前に置きます。具には蛤(はまぐり)が使われることが多く、その理由は重なり合う一対の貝殻が夫婦を連想させることから。「将来よい伴侶に巡り会えますように」という意味を持っています。
[平椀]
煮物や焼き魚料理などの温かい料理用で、左奥に置きます。多くは尾頭付きの鯛が用いられています。外は赤、身は白と、鯛は紅白の組み合わせですね。また「めでたい」に掛けて、縁起が良いとされる食材。昔からお食い初めを始め、お祝い事に重宝されています。
[つぼ椀]
右奥に置いて、酢の物や刺身などの冷たい料理を盛り付けます。「多幸」を願うとして蛸を用いられることが多く、茹でたり酢の物に和えたりして調理します。
[高杯(たかつき)]
すべての器の真ん中に置き、歯固めや梅干し、漬物などを盛り付けます。梅干は「しわができるまで長生きするように」という意味を込めて。正月にも作る紅白なますも、縁起の良い料理としてお食い初めに出されることがあります。
お食い初めの行い方
お食い初めはお膳に料理を盛り付け、赤ちゃんに食べさせるマネをします。誰がどのように行うのか詳しく見ていきましょう。
お食い初めでは、丈夫な歯が育つよう願いを込め、歯固めの石を赤ちゃんの口に付けます。歯固めの石はお宮参りの際に神社でいただけることもあるようです。自分で用意する場合は、氏神様の境内から石を拝借し、お食い初めが終わってから元の場所へ返すという方法もあります。神社に相談して、許可をもらってからお借りしましょう。
食べさせる人
長寿にあやかり、親族の中で一番長寿の人が食べさせるマネをします。赤ちゃんを膝の上に乗せ、お食い初め用の祝い箸を使って行います。男の子場合はおじいちゃんに、女の子の場合はおばあちゃんにお願いするのが一般的です。
食べさせる(マネをする)順番
ご飯→汁物→ご飯→お魚→ご飯→汁物の順に3回繰り返します。最後に歯固めの石を赤ちゃんの口に付けたり、石に触れた箸を赤ちゃんの歯ぐきに軽くあてたりします。「石のように丈夫な歯が生えますように」と願いましょう。